明日から使える!今更聞けないファシリテーション基本のキ

「ファシリテーション」や「ファシリテーター」という言葉がだんだんビジネスや教育の現場で浸透してきたようです。
ただ、実際にそれがどんな役割・スキルであるのかはイマイチ理解されていないようです。(そもそもスキルであるという認識もされていないかも)
なんとなく「司会進行役」のように考えているひとも少なくないでしょう。

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今回はそんな「ファシリテーション」についてご説明します。
その本当の役割を理解すれば、ただの「司会進行役」ではなく「ファシリテーター」として活躍できるかもしれません。
書店に行けばたくさんのファシリテーション関連書籍を見つけられるようになりました。
本当にしっかり勉強されるのであれば、そちらをご参照ください。
なので、明日からファシリテーションを活用したいあなたに伝えたいことだけを、ここに短くまとめておきます。


ファシリテーションとは


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もともとの英単語「Facilitation」には

「物事をやりやすくする・円滑にする・促進する」

という意味があります。
日本で使われている「ファシリテーション」は会議やイベントなどに対して使われることがほとんどですが、これと同じ意味があると思って構いません。
つまり、

「(会議・イベントなど)をやりやすくする」
「(その流れを)円滑にする」
「(参加者の意見を)促進する」

といった感じでざっくり覚えておいてください。


求められているのは充実した場をつくること


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あなたがもしファシリテーターとして会議に参加する場合、

「司会」「問題発見・問題解決」「合意」「タイムキーパー」「盛り上げ」「質問」「まとめ役」「アイデア」「変革」などなど、

じつは色々な意図がそこにはあるんですね。
ただ、表面的に求められているものは、実はファシリテーターが直接やらなくてもいいものばかりです。
時間は参加者全員が何も言わなくても実は気にしているし、盛り上げ役もまとめ役も、潜在的にチームや参加者の中に必ず存在しています。聞きたいコトがあれば質問は勝手に出ますし、アイデアや解決案も皆もっています。

あなたに求められているのは、こうした力を皆がうまく発揮できるように、その場を整えることです。
あなたに求められていること、期待されていることは、「場に働きかけること」なのです。


「いつものパターン」から抜け出す


参加者の持っている多様な意図や力をうまく使うためには、まず何が必要なのでしょうか?
それは「安心・安全な場」です。
参加者は常に「過去の経験」の枠の中で思考しています。

「こんな意見を言うと叩かれる」
「あいつの話は長い」
「上司の意見は絶対だ」
「このデータは評価される」
「このアイデアならうまくいくはず」

なんとなく過去の経験から「いつものパターン」が作られ、その中で思考するようになります。こうしたパターンの中にいるメンバーがあつまって会議をしたとすると、生まれる結果はもちろん予定調和。
一見するとなんのトラブルや問題もないようですが、実際はそれぞれの持っている多様な力をうまく使えていない状態です。

「安心・安全な場」とは、参加者が過去の経験やパターンに囚われることなく、それぞれが本当に持っている意図を出せる、そんな空間です。

そのためにまずファシリテーターは自身の無自覚な思い込みや、良い・悪いの判断を手放す必要があります。
誰がどんな発言をしてもいいんだ、どんな振る舞いをしても受け止められる。という空気を作り出すと、参加者はより真実を口に出すようになります。
過去のパターンではなく、今ある真実が場に出るようになると、生まれる成果はこれまでとは全く違ったものになります。
過去の延長線上にないアウトプットを期待するのであれば、こうした態度は必須です。
過去のパターンで思考していて、どうして新しいものが生まれるでしょうか。

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明日からできること


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ファシリテーションのスキルは言葉で聞いたり読んだりしても、ピンとこないことも多く、実践のなかで学ぶことが絶対です。
今回は明日から実践できることとして、1つ紹介させていただきます。

それは「違和感をあえて口に出す」です。

会議やイベント、研修など、どんな場でも構いません。

(なんかイマイチ盛り上がってないなー)
(そのアイデアなんか引っかかる•••)
(もっと皆が短く本質だけを話せばいいのに)
(この人、ひょっとして怒ってる?)
(なんか部屋が肌寒いなあ)

いろんな違和感があっても、なかなかそれをあえて真剣に考えたり、まして口に出すことはすくないのではないのでしょうか?
いい・悪い抜きで、本当にその人のなかにある真実を語ることのできる空気感を作るために、まずはファシリテーターであるあなた自身が正直に違和感を口に出し、場にいる全員に共有します。

もちろん、あなたとしては「ファシリテーターとして、しっかり役目を果たさなければいけない」とか「時間内に成果を出さなければいけない」といったような恐れもあるでしょう。
でも、だからこそです。
あなたが何らかの責任感をもってその場に望んでいることは、皆が認識しています。そこであえて、心配なこと、違和感のあることを共有する。
会議の最初でも、途中でも、いつでも構いません。
なにか気がかりがあったら、その場で共有してください。

例えば、なんとなく思ったように盛り上がらないとき。
(どうしたら場が盛り上がるんだろう…)と感じたら、その瞬間に場に共有します。
「それを盛り上げるのがお前の役目だろ!」と言われる恐れもあるかもしれません。でも、それで黙って考えているだけはどのみちなにも変わりません。

「ちょっと、いいですか?
さっきからなんだか聞いていると違和感があって…。
なんだか盛り上がりにかけるような…皆なにか我慢しているような…」

このように、感じていることを素直に表現してみます。まずは自分の恐れを手放さなければ、他のメンバーがついてくることはありません。
ひょっとするとメンバーの1人が、

「私も同じこと思ってました。ほんとうはさっき言いたいことがあったんですけど、言ってもいいですか?」

と言ってくれるかもしれません。
こうゆう雰囲気が全員に伝われば、あなたのすることはさほど多くはありません。
これがファシリテーションの第一歩目です。


おわりに


いかがだったでしょうか?
今回は実践できる、というところに焦点を当てながら、ファシリテーションについて紹介しました。
ここで言及した内容は全体のごく一部です。
ファシリテーションの多くは実際の経験から、うまくいくこと、いかないことがわかってくると思います。
経験の第一歩目として、この記事がみなさんの役に立つコトを願っています。

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